皮が緑色のじゃがいもは食べられる?すぐわかる画像付きで詳しく説明
じゃがいもを保存しておくと、皮が緑色に変色してしまう事ありますよね。皮が緑色になってしまったじゃがいもは食べても大丈夫なのでしょうか?
どうやったら食べられるのかなどをまとめました。
皮が緑色のじゃがいもは食べられる?
じゃがいもは光に当たると緑色に変色してしまいます。じゃがいもの緑色になった部分には、ソラニンやチャコニンという毒素が含まれています。
じゃがいもの芽を食べると危険ということは聞いたことがあると思いますが、芽に含まれている毒素と同じものなので、食べると危険です。
じゃがいもで食べられない部分は芽と緑色になっている部分です。
緑の部分に含まれるソラニンなどの毒素は、大人でもお腹を壊す可能性がありますし、子供やお年寄りなどは食中毒を起こす危険性もあります。
じゃがいもを茹でてもソラニンなどはなくならないので、危ないかな?と思ったら無理に食べない方がいいですね。
うっすら緑なのは?
濃い緑でいかにも危なそうなら諦めもつくかもしれませんが、うっすら緑なのはどうなの?と思いますよね。食べられるかどうかの見分け方を簡単に説明すると
- 全体的に濃い緑になっているのは食べない方がいい(特に小さいものはダメ)
- うっすら緑なら皮をむいて白い部分は食べられる
- 皮をむいても実が全体的に緑色なら食べない方がいい
実が小さいもので、全体的に濃い緑色になっているものは中まで緑になっている可能性があるので、食べない方がいいでしょう。
表面だけ薄く緑色になっているくらいなら厚めに皮をむいて緑色の部分を取り除けば食べられます。
例えば、下の画像の右上のじゃがいもは、皮がうっすら緑色になっています。緑の皮の一部分を厚めにむいたのが右下の画像です。皮の裏が緑になっているのがわかります。
左上の画像のように、すべて取り除いて緑色でなければ食べられます。
正常なじゃがいもの色は薄い黄色です。皮をむいても緑色の場合は、安全のため食べない方がいいでしょう。
食べたらどうなる?
ちなみに、緑色のじゃがいもを食べてしまった場合どうなるかというと、症状としては吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどが起こります。
農林水産省のホームページでは、以下の様に書かれています。
ジャガイモの可食部分は、100 gあたり平均7.5 mg(0.0075 g)のソラニンやチャコニンを含んでいて、そのうち3~8割が皮の周辺にあります。 一方、光に当たって緑色になった部分は100 gあたり100 mg(0.1 g)以上のソラニンやチャコニンを含んでいるといわれています。
体重が50 kgの人の場合、ソラニンやチャコニンを50 mg(0.05 g)摂取すると症状が出る可能性があり、150 mg~300 mg(0.15 g~0.3 g)摂取すると死ぬ可能性があります。
引用:農林水産省
「死ぬ可能性」とまで書かれていると恐くなってしまいますが、少量ではそれほど問題ではありません。
中サイズのじゃがいも1個がだいたい130g前後なので、大人の場合は緑色のじゃがいも2~3個くらいで危険なレベルの中毒が起こる可能性があるということになります。
ですが、食べたのが全部緑色の部分だった場合なので、実際はもっとたくさん食べないと重症にはならないと思われます。
どれくらい毒素が含まれていたかによって違ってきますので、確かなことは言えませんが、症状が出た場合は注意してください。
とにかく緑のじゃがいもは食べないのが一番です。
まとめ
皮が緑色になった部分には毒素が含まれていますので、中身まで緑色の場合は食べない方がよいでしょう。皮を厚めにむいて緑色の部分をしっかり取り除けば、白い部分は食べられます。
スーパーで買ってきたじゃがいもでも、日に当たる場所に保管しておくと緑色に変色してしまいます。保存する場合は日の当たらない場所に置きましょう。