水筒にスポーツドリンクを入れるとダメって本当?理由って?

お店で水筒売場を見ると「スポーツドリンクOK」などと表示されたものがありますよね。
すると、スポーツドリンクを入れちゃいけない水筒もあるの?と思いますよね。

水筒にスポーツドリンクを入れてもいいのか?入れてはダメと言われる理由は?注意する点などもまとめました。

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水筒にスポーツドリンクを入れるとダメ?

「水筒にスポーツドリンクを入れちゃダメ」とか、「入れると中毒になる」といったことを聞いたことがありませんか?

確かに、水筒の取扱説明書を読むと「水またお茶用」と書かれているものもあったりします。

水筒に入れてはいけないものは?

まず、一般的にステンレスなどの金属製の水筒に入れてはいけないものをまとめます。

●ドライアイス・炭酸飲料など
●塩分を多く含んだもの
●牛乳・乳飲料・果汁など
●果肉・お茶の葉など

ドライアイスや炭酸を入れてはいけないのは分かりますね。
圧力でぱんぱんになってしまったりするので、危険です。

また、みそ汁など塩分を多く含んだ液体も、内部をさびさせる可能性があるため、入れないようにとされています。
スポーツドリンクを入れてはいけないと言われる理由も、塩分を含んでいるからとされます。

水筒にみそ汁を入れてはダメというのは納得できますが、スポーツドリンクは水分補給には欠かせない飲料なので、それを水筒に入れられないというのはどうなの?と思いますよね。

スポーツドリンクは酸性

酸性の飲料とは、炭酸、乳酸、ビタミンC、クエン酸などが含まれるものをいいます。

スポーツドリンクも、塩分などを含んだ酸性の飲料です。

酸性の飲料は、金属製の容器に入れる場合は注意が必要です。
正しく使用しないと、金属が飲料に溶け出す危険性があるとされます。

危険な使い方って?

スポーツドリンクなどの酸性の飲み物を水筒などの容器に入れて使う時、どんな使い方をしたら危険なのでしょう。

スポーツドリンクに水筒を入れると中毒になると言われるには、理由があるはずです。

理由は?

水筒にスポーツドリンクを入れると危険などと言われる理由としては、平成20年に起こった中毒事例が関係していると思われます。

その事例とは

スポーツ飲料を飲んだ6名が苦味を感じ、頭痛、めまい、吐き気などの症状が出ました。
スポーツ飲料は、当日朝7時半ごろに粉末を水に溶かして水筒に詰めたもので、実際に飲んだその日の午後2時ごろまでそのまま保管されていました。6名が飲んだスポーツ飲料は青緑色に変化、水筒の内部には小さな褐色の物質がたくさん付着していました。
検査の結果、残っていたスポーツ飲料から高濃度の銅(880μg/g(ppm))が検出され、水筒の内部に付着していた褐色物質の主成分も銅でした。保温のため水筒の壁は二重構造になっており、通常は飲料に接しない二重構造の一部分に銅を使用していることが判明しました。

この事例の原因は、水筒の内部が破損しており、スポーツ飲料を入れて長時間置いたことにより、破損部分から通常は飲料に接しない二重構造の内部に酸性のスポーツ飲料が染み込み、保温構造に使われていた銅が溶出したためと考えられました
出典:東京都福祉保健局

中毒の原因は、破損した水筒の内部から銅の成分が溶け出したものを飲んだためとされます。

スポーツドリンクは酸性なので、長い時間入れていたことにより、そこから溶け出してきたわけですね。

水筒にスポーツドリンクは入れても大丈夫

上記の中毒事例は10年前の事で、今の水筒はほとんどが内部ステンレスにフッ素樹脂コーティングなどがされているため、普通に使っている分には中毒になる可能性はほぼないといってよいです。

破損していた部分から銅が溶けだしたことが原因ですので、正しく使っていればそれほど神経質になることはないでしょう。

例えば「サーモス」は、以下の様に回答されています。

Q.スポーツドリンクを入れてもいいですか?(本体が真空断熱構造の場合)

A.スポーツドリンクに含まれる塩分は微量のため、本体に入れてお使いいただいても構いませんが、ご使用後は十分にお手入れをお願いします。
スポーツドリンクに限らず、飲みものの成分が残ったままですと、ステンレス鋼が腐食(さび発生)し、保冷性能不良の原因となることがあります。
ご使用後は、飲みものの成分が残らないよう、食器用中性洗剤を含ませたスポンジやボトルブラシできれいに洗い、流水でよくすすぎ、十分に乾燥させてください。
引用:サーモス よくあるご質問

「タイガー」のステンレスボトルも入れられます。

Q.スポーツ飲料を入れてもいいのですか。
A.回答
ご使用いただけます。
しかしながら、スポーツ飲料の成分には塩分が含まれており、
ステンレスが腐食する可能性がありますので、使用後はすぐに
お手入れをしてください。
外出先など充分なお手入れができないときでも、すぐに
本体内側をよく水ですすいでください。
引用:タイガー よくあるご質問

「象印」では、スポーツドリンク対応品がありますので、スポーツドリンクをよく入れるという場合はそういったものを選ぶとよいでしょう。

Q.スポーツドリンクを入れてもいいですか?
A.回答
スポーツドリンクに対応している製品がありますので、該当する製品をご確認ください。

ステンレスボトルにスポーツドリンクを入れて使用する場合は、外出時など十分にお手入れができないときでも、使用したあとはすぐに、本体内側・本体外側(肩部)・中せんなどを、よく水洗いしてください。
使用後、放置しておくと、さびや穴あきの原因になります。
(スポーツドリンク対応製品の一部には、ジャグも含まれています。)
引用:象印 よくあるご質問

よく考えたら、缶ジュースなども金属ですよね。
基本的にアルミや鉄が溶け出すことは少ないのですが、アルミ缶なども内部をコーティングされているため、中身がアルミと反応することを防いでいます。

水筒も同じように、内部コーティングされていますので、金属が溶け出す危険はほぼないと言っていいようです。

注意する事

スポーツドリンクを入れても大丈夫とはいっても、上記の様にどのメーカーも使用後はすぐに洗うなどのお手入れをしてくださいとあります。

水筒にスポーツドリンクを入れて使う時の注意点は以下の様なものがあります。

・内部に傷やサビ、破損がないか確認する
・使用後はすぐに洗う
・長い間入れたままにしない

水筒を洗う時のコップ洗いなどで、先に金属が出ているものもありますので、そういうものでごしごし洗うと傷がついてしまいます。
洗う場合は、全部スポンジのもので洗うとよいでしょう。

スポーツドリンク対応の水筒は、内部コーティングが普通のものより厚くなっています。
普通の水筒も長く使うと内部がどうしても傷んできてしまうので、古くなってきたかな?と思ったら早めに買い換える方が安心です。

まとめ

水筒にスポーツドリンクを入れると危険なのは、内部が破損して中の金属成分が溶け出してしまう場合です。

最近の水筒は内部がコーティングされていますし、10年前の事例以降は中毒は起こっていないようですので、それほど神経質になる必要はないでしょう。

水筒にスポーツドリンクを入れる時は、内部に傷がないか確認をして、長時間入れたままにせず、使った後は早めに洗うように心がけましょう。