水筒に入れるお茶は?ペットボトル/水出し/煮出しどれがいい?傷みにくいのは?
夏になると子供に水筒を持たせたりしますが、長い時間持ち歩く場合は中に入れるものはなるべく傷みにくいものがいいと思います。
水筒にお茶を入れるなら、市販のペットボトルのものか、自分で作ったお茶か、どちらがいいのか疑問に思いましたので調べてみました。
水筒に入れるお茶
水分補給によいのはスポーツドリンクですが、学校に持って行くとしたら、お茶という場合も多いかと思います。
お茶の中で水分補給におすすめなのはミネラルが入った麦茶ですが、麦茶は傷みやすいので緑茶などよりも注意が必要です。
そこで、以下からは麦茶を基準にまとめていきたいと思います。
他のお茶でもほぼ差はありませんので、参考にしてください。
ペットボトルのお茶は?
ペットボトルのお茶は、きちんとした工場で作られているので衛生的だし安心、と思います。
もちろん安心ではありますが、防腐剤や保存料を使用していないものは基本的にそれほど日持ちは保証されていません。
一般的に、ペットボトルのお茶の賞味期限は冷蔵保存でも開封後は2~3日とされます。
「伊藤園」のHPでは以下の様に書かれています。
Q.開封後はどのくらいで飲んだらいいですか?
A.防腐剤、保存料を使用していないため、開封後、冷蔵庫保管し、茶系飲料は2~3日、野菜飲料は3~4日を目安にお飲み切りください。口を付けて飲まれる場合は、その日のうちにお飲み切りください。
他にも「KIRIN<キリン>」のHPでも、「飲みきれずに残った場合は、冷蔵庫に入れ、お早めにお飲みください。一度に飲みきれない1.5Lや2Lなどの大型ペットボトルの場合は、必ず冷蔵庫で保存し、2~3日以内を目安にお飲みください。」と書かれています。
最近は保存料が入っていないものが多いので、あまり日持ちはしないと思った方がよいのかと思います。
水筒に入れる場合は冷蔵庫よりも温度は高くなっていきますので、なるべく新しいものを入れるのがよいでしょう。
ペットボトルの場合、口を付けて飲んだものは常温では3時間くらいで菌が繁殖しはじめると言われますが、ステンレス製の保冷ができる水筒ならば11~12時間程度は10℃以下を保てます。
菌が繁殖し始める温度は15℃からとされ、一番好きな温度は、ぬるいなぁと感じる30℃くらいです。
ですので、基本的には半日は問題なく飲める状態を保てると言えます。
水出しや煮出しの場合は?
水出しや煮出しで家庭で作ったお茶は、作り方がポイントになってきます。
作り方によって傷みやすさも変わってきますので比べることは難しいですが、一般的に考えられることを挙げます。
水出しのお茶について
お茶パックなどで水出ししたお茶は、温度変化が少ないというのがよいところです。
傷みやすさについては、作る水によって多少の差があると思われます。
普通の水道水ならば塩素が含まれていますので、常温で3日冷蔵で10日は保存がきくとされます。
お茶にしてしまうと茶葉やお茶の成分が傷んでくるので、上記より傷みは早くなると思われますが、浄水よりは日持ちは期待できるかと思います。
ですが、水道水をそのまま水出しで子どもに飲ませるというお宅は多くないかと思います。
大抵は、浄水器を通した水かミネラルウォーターでしょう。
そうなると、安心して飲めるのは作ってから1日~2日までです。
水筒に入れる場合は、この期間のものを入れるようにするとよいでしょう。
煮出しの場合は?
お茶を煮出して作る場合は、ぐつぐつ煮ますね。
1分以上沸騰させれば、主な菌は死滅しますので安心です。
ですが、上でも書いたように菌の好きな温度は30℃くらいです。
沸騰させて雑菌が死んでも、ぬるくなってきたころにまた雑菌が入れば繁殖してしまいます。
沸騰させると塩素が抜けてしまうので、常温のまま置いておくと逆に傷みやすくなってしまいます。
煮出しは、煮沸消毒されたようなものだから安心と思いがちですが、温度変化があるため、基本的に日持ちに関しては水出しとあまり変わりはありません。
水筒に入れる場合は水出しと同じように、作ってから1日~2日までのものを入れるようにしましょう。
手作りしたお茶を水筒に入れる時の注意点
手作りしたお茶は、市販のものよりどうしても雑菌が入りやすくなってしまいます。
水筒に古いお茶を入れると、ぬるくなってきた時に傷みやすくなってしまうので、新しいものを入れるようにしましょう。
入れるお茶はどれがいい?
結局、ペットボトルのお茶と、家で水出しや煮出して作ったお茶、水筒に入れるにはどっちがいいの?ということになりますが、結論としては半日持ち歩く程度ならばどれでも問題ないということになるかと思います。
あえて、傷みにくさをランキングにすると以下になります。
1位 ペットボトルのお茶
2位 浄水器を通していない水道水での水出し
3位 煮出し
4位 浄水での水出し
一応順位はつけましたが、1日持ち歩く程度ならばほぼ差はないかと思います。
水道水そのままを、子どもにがぶがぶ飲ませるというお宅はあまり多くないようですので、2位は現実的ではないかもしれません。
我が家も水出しは浄水で作っています。
大事なのは水筒を清潔にしておくこと、なるべく新しいお茶を入れること、氷を入れて低い温度を保つことでしょう。
手作りするならば雑菌を入れないように作って、水筒に入れるのは作ってから1日~2日までのものにするとよいです。
個人的には、ペットボトルのお茶に水道水の氷を入れるのが一番いいのかな?と感じています。
我が家は毎日そうしていますが、12時間後に飲んでもお腹を壊したりしたことはありません。
持ち歩いて飲める時間については、保冷力のある水筒を基準にしていますので、その点は注意してください。
傷みを気にするならば、夏はステンレスなどの保冷力がある水筒が必須だと思います。
多少高くなってしまいますが、持っていない場合は購入を検討してみてください。