父の日の由来と贈る花について|黄色いバラでいいの?色と花言葉
「父の日」といえば、6月の第三日曜日ですね。
そもそも「父の日」はどうして始まったのでしょうか?
「母の日」にカーネーションを贈るのは定番ですが、では「父の日」に贈る時に適した花はなんなのでしょう?
一般的には「黄色いバラ」とされていますが、その理由は?
プレゼントを贈って日頃の感謝の気持ちを伝えるだけでも十分ですが、由来を知ってさらに心のこもった日にしてみませんか?
父の日の由来
はじまりは1909年アメリカ・ワシントン州スポケーン。
登場人物はソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)
彼女が幼い頃、南北戦争が勃発。父は召集され、彼女を含む子供6人は母親が育てることになるが、母親は過労が元で父の復員後まもなく亡くなってしまう。
妻を亡くした父は、男手1つで子どもたちを育てました。
そんな、自分たちを育ててくれた父を讃えて、彼女が教会の牧師にお願いし、父の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけと言われています。
最初の父の日の祝典は、スポケーンで1910年6月19日に行われました。
当時すでに広まっていた母の日のことを知った彼女は、父の日もあるべきだと考え「母の日のように父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まりました。
その後、1916年アメリカ合衆国第28代大統領ウッドロー・ウィルソンが、スポケーンを訪れて父の日の演説を行ったことから、父の日が認知されるようになりました。
1966年、アメリカ合衆国第36代大統領リンドン・ジョンソンは、父の日を称賛する大統領告示を発し、6月の第3日曜日を父の日に定めました。
1972年になり、アメリカでは正式に国の記念日に制定されます。
日本で広まったのは1950年ころから。
一般的に行事として認知されるようになったのは、1980年代とされています。
黄色いバラが父の日の花とされる理由
母の日の花がカーネーションなのに対し、父の日の花はバラが一般的です。
その理由としては、ソノラ・スマート・ドッドが、父の日に父親の墓前に白いバラを供えたからとされています。
また、1910年の最初の祝典の際に、YMCAの青年が父を讃えるために、バラを身につけたとされていることもあるようです。
黄色の理由としては、「黄色」は幸福を表す色であり、「日本ファーザーズ・デイ委員会」がベスト・ファーザーを選ぶイエローリボンを贈っていることから黄色になったのではというのが有力です。
しかし、黄色いバラの花言葉には「愛情の薄らぎ」「嫉妬」など、あまりいいものがないため、花言葉を気にする場合はあまりおすすめできないかもしれません。
黄色いバラが押されている理由としては、バラは上品で華やかですし、黄色は「父の日のイメージカラー」ということからで、花言葉にはあまりスポットを当てていないように思えます。
また、最近人気なのは「ひまわり」です。
大きく丸い花が明るい気持ちになり、太陽に向かってまっすぐ立つ、力強く・元気なイメージから父の日に選ばれているようです。
お父さんに、いつまでも元気でいてほしいという願いを込めて、贈られることが多いです。
主要なお花屋さんのサイトを見ても、一番始めに紹介されているのはひまわりのアレンジが多いです。
イメージカラーの黄色とも合っていますし、6月はひまわりのシーズンのため、人気になっているようです。
(ちなみに2015年イエローリボン賞発表・授賞式の檀上飾りはひまわりがあります。)
明確に「父の日の花」というものは決められていませんので、花言葉を優先するか、イメージを優先するか、由来を優先するかは人それぞれでいいのだろうと思います。
まとめ
父の日の花は黄色いバラと思い込んでいましたが、決まっているわけではなかったんですね。
ひまわりも明るくて素敵なお花なので、父の日にぴったりだと思います。