新盆に招かれたら?香典はどうする?お供え物は?服装と挨拶の仕方
地域によって「新盆」や「初盆」など呼び名が違いますが、亡くなって四十九日を過ぎて初めて迎えるお盆を「新盆」といい、盛大に供養をします。
親類や友人等を呼んで行いますので、招かれることもあると思います。
そんな時どうしたらいいか、失礼のないように必要なことは知っておきたいですね。
新盆とは
お盆は一般的に8月13日から16日の期間のことをいいます。
そして、亡くなってから初めてのお盆を「新盆」といいますが、四十九日が過ぎてからというのが重要です。
四十九日が過ぎていなければ、初めてのお盆でも「新盆」とはいいませんので、間違えないようにしてください。
お盆に四十九日の法要が終わっていない場合は、新盆は翌年に行います。
新盆はなにをするの?
新盆は遺族や親族だけで行う通常のお盆とは違い、故人と親しかった人など多くの方を招いて行う法要です。
一般的には故人の家にお坊さんが来てお経をあげます。
そのあと、供養の意味でみなで食事をします。
新盆の案内状を頂いたら、準備をして訪問しましょう。
案内等を頂かなくても、親しくしていたので手を合わせたいと思えば訪問して構いません。
女性は、親戚などある程度近しい間柄の場合は、お手伝いをすることもあるかと思います。
そういった予定があるようなら、白いエプロンを持参しましょう。
香典はどうする?
まず包む金額ですが、一般的には5,000円~1万円が無難です。
一番少なくて3,000円です。
友人なら5,000円で十分でしょう。
2人で行くから夫婦合わせて6,000円にしようかという場合もあるかもしれませんが、包む金額は基本的には奇数にしてください。
6,000円包むくらいなら1万円にしたほうが無難です。
最近はあまり気にされないようなので、4と9を避ければ問題ないとされる場合もあります。
その地域や親族間でも違ってくるので、両親や親戚に聞ける人がいるならリサーチしておきましょう。
香典袋は?
表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」
と書かれたものを選んでください。
「御霊前」は使いません。
四十九日までは「御霊前」そのあとは「御仏前」になります。亡くなって間もなくは故人は「御霊」であり、四十九日法要を終えて「仏」になるという意味からとされます。
また、袋の種類もたくさんあると思います。
水引が印刷されただけのものや、きちんと紐が付いているもの、さらにしっかりとした袋のもの・・・。
袋を選ぶ時は、中に入れる金額に見合ったものを選んでください。
袋に目安の金額が書いてあると思いますので、そちらを参考にして買いましょう。
袋ばかり立派だと、ちょっと恥ずかしいです。
そして、表に薄墨でフルネームを書きましょう。
裏に金額を書くところがあればそこに、中袋がある場合はそこに住所氏名金額を書きます。
表はなるべく薄墨の筆ペン等がよいですが、中袋はボールペンなどでもいいでしょう。
持参するときは「ふくさ」にいれて行くのが礼儀です。
なくてもいいでしょうと、入れていない方も多いですが、100円ショップ等でも買えますので、あるととてもよいと思います。
お札の入れ方
葬儀などは「新札は入れない」とされますが、新盆はあらかじめ分かっていることですので、新札でも特に問題はありません。
気になる場合は新札に軽く折り目を入れるとよいでしょう。
ぼろぼろのお札の方がかえって失礼ですので注意しましょう。
また中袋(白いお札を入れる袋)はのり付けは不要です。
外袋も、のりで止めたりする必要はありません。
お札の向き
2枚以上入れる時はお札の向きは揃えましょう。
お札は
■人物がいるほうが「表」
■いない方が「裏」
になります
不祝儀はのし袋の表書き側にお札の裏(人物がいない方)がくるように入れます。
向きは、人物が袋の底側に来るように入れるのが一般的です。
しかし、最近はそこまで神経質に気にされることもなくなっているようです。
お供え物はなにがいい?
2~3,000円くらいの日持ちのするお菓子などが一般的です。
ゼリーや和菓子、そうめんなどがよく選ばれます。
季節の果物もおすすめです。
また、故人が好きだったものもよいでしょう。
その際、「のし」をつけてください。
のしの表書きは「御供」でよいでしょう。
お店でお願いすれば付けてくれますので、心配はいらないと思います。
服装と挨拶の仕方は?
服装はブラックフォーマルが基本ですが、招かれる側で友人等なら略式喪服でも構いません。
紺やグレーの落ち着いたワンピースやパンツスタイルなどがよいでしょう。
アクセサリーはパールでまとめるのが無難です。
男性もブラックフォーマルを着用すれば問題ないと思います。
普通のスーツとは黒の鮮やかさが違うので、一目で分かります。
フォーマル用のスーツは一着は持っておきたいですね。
ネクタイも忘れず用意してください。
また、遺族より格上の礼服にならないようにする配慮が必要といわれますが、格上ってどんなの?っと思いますよね。
一番上は和装です。次が男性だとモーニングコートと言われる燕尾服のような後ろが長い礼服です。
しかし、ほとんど見かけないと思います。
新盆に招かれて和装で行く方は少ないと思いますので、一般的なブラックフォーマルなら心配はないでしょう。
また、法要ですので数珠も持っていくとよいでしょう。
挨拶はなんと言えばいい?
意外と、どうしよう・・・と思うのが挨拶ですよね。
おかしなことを言ったらよくないと思い、言葉につまってしまうことがあります。
■挨拶
「お招きいただきありがとうございます。ご供養させていただきたく参りました。よろしくお願いいたします。」「お線香をあげさせていただきます。」
■香典を渡す時
「心ばかりですが、お供えください。」
長々と挨拶する必要はありません。手短でよいです。
また、たくさんの方がいらっしゃるので、ゆっくり挨拶をしている暇もないかもしれません。
簡単に「お招きいただきありがとうございます。」と挨拶する程度になる場合もありますので、それほど堅くならなくてもよいでしょう。
お供え物を持ってきた場合も同様です。
また、自分で供えず家の人に渡すようにしましょう。
まとめ
招かれる側は失礼がないようにと気を使うかもしれませんが、故人を思う気持ちが大事ですので、心を込めて手を合わせて新盆供養を行ってください。