柏餅の葉っぱは食べられる?なんのために付いているの?
端午の節句などで食べる「柏餅」。
大きな葉っぱが巻かれていますが、柏餅の葉っぱって食べられるのでしょうか?
付いている意味についてもまとめました。
柏餅について
前回の記事で桜餅についている葉っぱについて書いてみたのですが、その時にふと、こう思ったのです。
”あれ、そう言えば柏餅にも葉っぱが付いてたな”
あの葉っぱが気になっていた人は私以外にもきっといるはず(笑)
そこで、柏餅についている葉っぱについても調べてみました。
ちなみに前回の記事はこちらです。

まず柏餅についてですが、これは端午の節句(5月5日のこどもの日)に食べる機会が一番多いのではないでしょうか。
では、何故こどもの日に食べるのかというと、柏餅の由来にもなっている柏の葉っぱに、「子孫繁栄」を願うという意味が含まれているからだとされています。
子孫繁栄、つまりは子どもが元気に育っていく、と言うことですね。
しかし地方によっては柏の葉で餅を巻いているのではないことも多く、柏自体が少ない近畿圏以西ではサルトリイバラの葉が使われていたりするので、柏餅と同じ形状をしている和菓子であっても、別の呼び方をされている事があります。
「しばもち」、「ちまき」、「かからだご」、「おまき」、「だんご」、「いばらもち」などと呼ばれて居ることがあるので、住んでいる、もしくは生まれた場所によっては「柏餅」にピンと来ない人も結構いるかもしれません。
また最近は柏の葉で巻いてあるのではなく、似たような緑色のビニールを巻きつけた柏餅を見かけることも少なくありません。
それだと柏餅ではなく、「柏餅のような和菓子」になってしまうと思いますが、見た目が似ていれば、全部柏餅という事になるのかもしれませんね。
柏餅の葉っぱの意味って?
さて、桜餅の葉っぱには、桜の風味を追加するとか、塩味を加える、乾燥を防ぐ、などの意味があり、食べることも出来るのですが、柏餅についている葉っぱは、どうなのでしょうか。
実は、柏餅の葉っぱも、だいたい桜餅の葉っぱと似たような意味で巻かれているのです。
その意味とは、
・乾燥を防ぐため(お餅の保湿効果)
・柏の葉に抗菌作用があるため(柏の葉にはこの役目があります)
・食べやすくするため(手に取った時、ベタつきを回避してくれます)
が主な理由だとされています。
ただし、桜餅の葉っぱとの大きな違いがあります。
それは、
ということです。
桜餅の場合は巻いてある桜の葉にも塩味が含まれていて、食べても美味しいものですが、柏の葉は筋張っていて、中の餅と一緒に食べても美味しさをプラスしてくれることは一切ありません。
もちろん食べることは出来るのですが、一緒に食べない方が柏餅を美味しく食べることが出来るでしょう。
ちょっと思ったのですが、巻いてある葉っぱで名前が付くのなら、桜の葉で柏餅のお餅を巻くと、桜餅になるのかな?(笑)