暮らしの知識

エコキュートに入浴剤は使える?追い焚きは?入れてもいいのは?

hanamaru

冬は体が温まって嬉しい入浴剤ですが、エコキュートの場合お湯を循環させているので、使っても大丈夫なのか気になりますね。

エコキュートの場合、入浴剤を入れてもいいのでしょうか。
使える入浴剤と使えない入浴剤はあるのか、などをまとめました。

エコキュートで入浴剤は入れていい?

エコキュートとは、簡単に言うと、お湯を効率的に作って溜めておいて使う仕組みの給湯装置のことです。

機能については主に以下の3種類です。

・フルオート
・セミオート
・給湯専用

フルオートは、お風呂についていうと、自動でお湯はり、お湯を循環させて保温、追い焚きができるものです。

セミオートは自動保温や追い焚き機能がないものを言います。
給湯専用は、お湯が出るだけといった感じですね。

セミオートや給湯専用の場合は、入浴剤入りのお湯は配管を通りませんので、基本的に入浴剤の使用に制限はありません。

入浴剤を使う時に注意が必要なのは、フルオートのエコキュートです。
エコキュートの多くはフルオートで、自動保温や追い焚きをする時にお湯が配管を通ってタンク内を循環します。

そのため、入浴剤によっては配管などを傷める危険性があるということです。

自動保温や追い焚き機能のあるエコキュートはフルオートですので、入浴剤選びには注意が必要です。

使える入浴剤は?

メーカーがいくつかありますので、それぞれで見ていきます。

エコキュートのメーカーは、主なもので、パナソニック・日立・コロナ・東芝・三菱・ダイキンなどです。

パナソニックは?

パナソニックはホームページで入浴剤使用についての説明があります。
以下、一部引用です。

Qおふろで入浴剤を使いたいのですが、なにか制約はありますか?

Aセミオート、給湯専用タイプは入浴剤の使用が可能です。フルオートタイプは下記の通りご使用ください。

■ご使用いただける入浴剤の例(推奨品)
●「バブ」・・・にごりタイプは除く(「バブ」は花王(株)の登録商標です)

●「バスクリン」「きき湯」・・・にごりタイプは除く (「バスクリン」と「きき湯」は(株)バスクリンの登録商標です)

・入浴剤の使用説明書をよく読んでお使いください。
・機器故障の原因となるため、複数の入浴剤は同時に使わないでください。
・入浴剤をご使用のときは、自動配管洗浄を必ず「入」にしてください。(お買い上げ時の設定は「入」)

■次の入浴剤は使わないでください。(機器故障の原因となります。)
・推奨品以外の発泡系、バスバブル、石鹸(浴そう内)など
・生薬(葉、茎など固形のもの)
・ミルク成分配合やとろみ系のもの
・硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの
引用:パナソニックHP エコキュート よくあるご質問

以上の事をまとめると。

パナソニックのエコキュートで使える入浴剤

・バブ
・バスクリン
・きき湯
※「にごりタイプ」は使用不可

使えない入浴剤

・バスバブル
・せっけん
・生薬
・ミルク成分
・とろみ入浴剤
・イオウ・酸・アルカリを含んだもの
・塩の入浴剤

推奨品以外の発泡系が使用不可ですので、バブなどの発泡系は使えるということですね。

参考:パナソニックHP ご質問

日立は?

日立も、ホームページで入浴剤について説明があります。

〈日立エコキュートで入浴剤をご使用する場合のご注意〉

※日立の推奨品と同じシリーズの入浴剤でもお湯に溶かしたときに、乳白色系に、にごるタイプは配管内の湯あか等に付着したにごり成分が循環口のフィルター部分等に付着し、目詰まりを起こし、それが原因で誤作動をおこす場合がありますのでご使用できません。また、推奨品以外の発泡するタイプや硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだものおよび、お湯のにごるタイプやとろみ系また、生薬(葉・茎など固形のもの)など固形物が溶けないで残るタイプの入浴剤は、故障の原因となるため使用しないでください。
※複数の入浴剤を混ぜて使用しないでください。
※ご使用の際は入浴剤の使用説明書もよくご確認ください。
※自動配管洗浄を必ず「入」にしてご使用ください。
※ステンレス・クリーン自動洗浄システムを搭載する従来機種も同様条件で入浴剤が使用できます。
※ステンレス・クリーン自動洗浄システムを搭載していない機種は、発泡しない中性の透明タイプのみご使用いただけます。上記推奨品のなかでは、バスクリンおよびバスロマンの透明タイプがご使用できます。
引用:日立HP エコキュート

まとめると。

日立のエコキュートで使える入浴剤(推奨品)

・バブ
・バスクリン
・きき湯
・バスロマン
※「にごりタイプ」は使用不可

使えない入浴剤

・推奨品以外の発泡するタイプや硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの
・お湯のにごるタイプやとろみ系
・生薬(葉・茎など固形のもの)など固形物が溶けないで残るタイプ

日立はバスロマンも使用可となっていて、使える種類が多いです。

コロナは?

コロナでもホームページで説明があります。

コロナ エコキュートは以下の入浴剤をご使用いただけます。

花王(株)
「バブ」※1

(株)バスクリン
「バスクリン」※1

アース製薬(株)
「バスロマン」※1

※1にごりタイプは除く。また上記以外の入浴剤で「炭酸ガスにより発砲させるもの」や「硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの」は使用しないでください。
※「バブ」は花王(株)の登録商標です。「バスクリン」は(株)バスクリンの登録商標です。「バスロマン」はアース製薬(株)の登録商標です。
引用:コロナHP エコキュート よくあるご質問

まとめると。

コロナのエコキュートで使える入浴剤

・バブ
・バスクリン
・バスロマン
※「にごりタイプ」は使用不可

使えない入浴剤

・上記以外の入浴剤で「炭酸ガスにより発砲させるもの」や「硫黄、酸、アルカリ、塩分を含んだもの」

東芝は?

東芝も、ホームページで使える入浴剤の説明があります。

東芝のエコキュートで使える入浴剤(推奨品)

・「バブ」「マイクロバブ」
・「バスクリン」「きき湯」
・「バスロマン」
※「にごりタイプ」は除く

使えない入浴剤

●推奨品以外の次の入浴剤
・硫黄、酸、アルカリ、塩分、ミルクやミルク成分を含んだもの
・浴槽に沈殿物(にごり成分)が残るもの
・生薬(固形のもの)
・発泡系のもの

東芝も、他のメーカーとほぼ同じです。

三菱は?

三菱のホームページでは以下の様に説明があります。

●花王のバブシリーズは使用できます。但し、白濁タイプ(バブミルキー、バプチーノなど)はご使用になれません。

※入浴剤を使用できる機種は エコキュートは2010年発売機種以降、 ヒーター式の電気温水器は2007年発売機種以降となります。

●花王のバブシリーズ以外をご使用になる場合、下記に該当するものは性能低下や故障、本体や配管の金属材料などの腐食・劣化の原因となりますので、使用を避けてください。

・炭酸ガスを含むもの(発泡させるもの)
・硫黄成分を含むもの
・塩化ナトリウムを含むもの
・炭酸カルシウムを含むもの(濁り湯状にさせるもの)
・薬草やゆずなどの固形成分が含まれるもの

成分がご不明な場合には、ご使用を控えていただくことをおすすめいたします。
引用:三菱HP エコキュート よくあるご質問

まとめると。

三菱のエコキュートで使える入浴剤

・花王のバブシリーズ
白濁タイプ(バブミルキー、バプチーノなど)は使用不可

使えない入浴剤

バブ以外の以下に当てはまるもの
・炭酸ガスを含むもの(発泡させるもの)
・硫黄成分を含むもの
・塩化ナトリウムを含むもの
・炭酸カルシウムを含むもの(濁り湯状にさせるもの)
・薬草やゆずなどの固形成分が含まれるもの

三菱は公式に推奨しているのは「バブ」のみです。
ですが、使えないものに該当しなければ使えるようです。

ダイキンは?

ダイキンでもホームページの「よくあるご質問」で、エコキュートで使える入浴剤について説明があります。

ダイキンのエコキュートで使える入浴剤

2013年 ( N型) 以降 のフルオート機
・バスクリンの全商品
・バスクリン以外の中性で、使用できない入浴剤に該当しない製品

 


2012年 ( MB型 ) 以前のフルオート機
・中性で、使用できない入浴剤に該当しない製品
(2012年以前のエコキュートはバスクリン使用の試験確認ができていないため)

使用できない入浴剤

・硫黄、 酸成分、 アルカリ、 塩分 を含んだもの
・生薬などの 葉 ・ 茎 などの固形物を含んだもの
・炭酸ガスなどの発泡系のもの
・にごりタイプ、とろみ成分、ミルク成分のもの
・複数の入浴剤を混ぜたもの

ダイキンは製造年によって使える入浴剤が違いますが、「使えるかどうか試していないので公式に使えるとはいえない」といった理由のようです。

新しい製品ならば、「バスクリン」の全商品が使用可となっています。

全体的には「バブ」ならばほとんどのメーカーで使えるようです。
発砲タイプも「バブ」の製品ならば使えるメーカーが多いです。

使えない入浴剤の種類やタイプはほぼ共通しています。

入浴剤を使う時の注意は?

使用できる入浴剤であっても、使う時に気をつけた方がいいことがあります。

・使用後は配管洗浄などのクリーニング機能をこまめに使用する
・入浴剤を入れ過ぎない

入浴剤を使った後は、できれば早めにお湯は排水した方がよいでしょう。
残り湯が洗濯に使えると書かれている物もあるので、溜めたままでも大丈夫なことが多いですが、まれにバスタブに色がついてしまう事もあるので気をつけてください。

配管のクリーニング機能があるものが多いと思いますので、マメに掃除をするとよいですね。

フルオートで使用不可の入浴剤を使いたい時は?

フルオートのエコキュートで使えない、にごりタイプやミルクタイプなどを使いたい場合は、「自動運転」を切ってから入浴剤を入れるならば、使う事はできます。

自動保温などを切れば入浴剤が配管の中に入らないので、配管の腐食やトラブルなどの心配はないと言えます。

ただ、自動を切ると冷めてしまうのですぐに入らなければなりませんし、その後は追い焚きなどもできませんので気をつけてください。

まとめ

メーカーによって多少の差はありますが、全般的に言えるのは、使える入浴剤は「バブ」が圧倒的に多いです。
発砲タイプは使用不可とありますが、バブの発泡タイプは使用できるメーカーが多いです。

使えないのは「にごりタイプ」ですね。
また、硫黄・酸成分・アルカリ・塩分 を含んだものも使用できませんが、一般的な入浴剤ならば使用できるものは多いでしょう。

肌をしっとりさせる、とろみ成分・ミルク成分配合の入浴剤も、基本的には使用不可です。
乾燥肌には残念な結果ですが、「自動」を切れば使うことはできますので、上手に使ってお風呂を楽しめればいいかなと思います。

使用の際はご家庭のエコキュートの説明と、入浴剤の説明をよく読んで使用してください。

参考
パナソニックHP ご質問
日立 エコキュート
コロナ エコキュート よくあるご質問
東芝 エコキュート よくあるご質問
三菱 エコキュート よくあるご質問
ダイキン エコキュート よくあるご質問

記事URLをコピーしました