彼岸花はとっちゃダメ?触ってしまった時はどうする?毒があるの?
墓地や川岸の土手などによく見られる「彼岸花」。
赤い花が印象的で不思議な花ですね。
彼岸花は取ってはいけないと言いますが、どうしてでしょう?
切って持ち帰ったりしたらいけないのでしょうか?
触ってしまったらどうしたらいい?
大丈夫なのか?触ってしまった時の対処法などをまとめました。
彼岸花はとっちゃダメ?
彼岸花は、赤い花火のような花びらと茎だけという姿が特徴の植物です。
地域によっては最近はあまり見かけないかもしれませんが、土手や墓地などに多く見られます。
「彼岸花は縁起が悪いからとっちゃダメ」と言われたことはありませんか?
私は子供の頃に親に言われた記憶があります。
昔は亡くなった人を土葬していて、墓が動物に荒らされないように毒を持った彼岸花が植えられていたそうです。
今でもその名残で、墓地に彼岸花が生えているのです。
そういった面から彼岸花は別名「死人花(しびとばな)」とも呼ばれます。
ここまで聞くと、縁起のいい花と思われないのは仕方がない気がします。
しかし、由緒ある花でもありますので、縁起という点では怖がる必要はないと言ってよいでしょう。
とってはダメと言われる理由は毒があるから
見た目の異様さや生えている場所などから、取ると祟りがあるなどと言われたりしますが、それ以外に取ってはいけないと言われる理由があります。
それは彼岸花には毒があるからです。
彼岸花は「全草有毒」といって、すべての部分に毒を持ちます。
花・葉・茎・根のすべてに毒があり、特に「鱗茎」と呼ばれる丸い根っこの部分に多くあります。
毒の特性と触ってしまった場合は?
彼岸花に含まれる毒は主にアルカロイドの「リコリン」という成分で、摂取すると嘔吐や下痢・呼吸困難などを引き起こし、ひどい場合は命の危険もあります。
さわると危険?
このようにすべての部分に毒がある彼岸花ですが、危険なのは口に入れた場合です。
道に生えている彼岸花の花や茎を触るだけでは危険はありませんので安心してください。
なめてしまった場合は?
知らないうちに子供が取ってきて、茎の汁などが手に付いたり、なめてしまったかもしれない場合は心配ですよね。
汁などであっても触った程度ならば、よく手を洗えば心配はないでしょう。
口に入れてしまったかもしれない場合は、口をよくすすぎましょう。
子供の場合は少量でも症状が出る場合がありますので様子を見ることが大事ですが、基本的にはそれほど心配することはありません。
口の中がピリピリしたり、吐き気がする場合もあるかもしれませんが、吐き出してしまえば毒も出ますので、それ以上悪化しないようならば多くの場合は、症状は治まると思ってよいでしょう。
心配ない理由は?
彼岸花の最も毒が多い根の部分で、約0.15mgのリコリンがあると言われます。
人のリコリンの致死量は約10gですので、根をそのままかじったりしない限り、それほど重篤な症状になることはないといえます。
ただ、悪化したり具合がよくならない場合は、病院を受診したほうがよいでしょう。
結論
彼岸花はすべての部分に毒を持ちますが、口から摂取した場合に危険があるだけで、触るだけならば特に問題はありません。
根の部分に毒が多いので、誤って食べたりしないようにしましょう。
参考:wikipedia