俳句の上手な作り方|夏の季語って?小学生中学生なら?
夏休みの宿題に俳句を作るという課題がある学校もあります。
小学生や中学生にとって俳句を作るのは意外と難しいですよね。
俳句はどうやって作ったらいいのか、簡単な説明と例で紹介したいと思います。
小学生~高校生でも使える内容ですので、俳句の宿題が出て悩んでいたら参考にしてみてください。
俳句の上手な作り方は?
まず俳句とは、簡単に言うと「五・七・五音の短い詩」です。
そして「季語」を入れるという決まりがあります。
季語と音の数が合っていれば、あとは自分の思うように作っていいわけですね。
「そう言われても全然思いつかない」という人も多いでしょう。
では、俳句の作り方を順番に考えてきましょう。
どんなことを書くか決める
夏に作る俳句ですので、夏の出来事を表した俳句を作るわけですね。
自分の思い出に残っている夏の出来事や、印象に残っている事、書きたいなと思う様子などを考えてみましょう。
例えばこんなこと
・海に行って楽しかったこと
・朝顔が育って花が咲いたのがきれいだったこと
・毎日暑くていやだなと思うこと
・アイスがおいしいこと
・友達と行ったお祭りや花火大会が楽しかったこと
などなど、夏の出来事はたくさんあると思います。
どんなことを書くかが決まったら、次は季語です。
夏の季語は?
俳句には一つの句に1個「季語」を入れなければなりません。
書きたい内容に合った夏の季語を見つけましょう。
または、使いたい夏の季語を先に決めてから、それを使ってどんな俳句にするかを決める書き方でもよいです。
季語は、自分で意味が分かって、一般的にもよく知られているものを使った方が書きやすいです。
小学生や中学生に使いやすい季語を集めたので参考にしてみてね
夏 初夏 卯月 五月 立夏 夏めく 入梅 梅雨寒
夏至 晩夏 水無月 夏の暁 夏の朝 炎昼 夏の夕 夏の夜
盛夏 暑し 大暑 極暑 涼し 汗
夏の果 秋近し 夜の秋 夏の日 夏の空 夏の雲 夏の月 南風
青嵐 薫風 朝凪 夕凪 夏の雨 梅雨 空梅雨 五月雨 夕立
雲海 虹 雹 雷 梅雨晴 五月闇 朝曇
朝焼 夕焼 日盛 西日 炎天
夏の山 夏野 夏の川 夏の海 土用浪 夏の潮 噴井 泉 清水 滴り 滝
暑中見舞 帰省 夏衣 夏服 甚平 浴衣 夏シャツ 水着 サングラス 梅干
ラムネ ソーダ水 サイダー 氷水 アイスクリーム 苺ミルク
冷房 冷蔵庫 扇風機 風鈴 納涼 舟遊び ボート ヨット 登山 キャンプ
泳ぎ プール 海水浴 釣堀
夜店 花火 線香花火 水遊び 水鉄砲 昆虫採集 日焼 昼寝 寝冷え
蜂の巣 毛虫 蝉 海月
向日葵 枝豆 月見草 紫陽花 水芭蕉 夕顔 昼顔 トマト 茄子 夏草
草いきれ
他にもたくさんありますので、気に入ったものが見つからなかったら、「俳句 夏 季語」などで検索して探してみてください。
難しい季語は、意味を理解して使うようにしましょう。
俳句が完成したら、念のため季語がかぶっていないかチェックしてもよいでしょう。
季語が2つ入っていたからと言って、それほど悪いというわけでもないので、小学生や中学生の宿題ならば、自分の思ったように詠んでもよいかとも思います。
俳句コンクールなどを目指す場合は、季語に気をつけて作りましょう。
切れ字を使う
俳句を作る前に「切れ字」を復習しておくとよいですね。
学校でも習ったと思いますが、言葉の後に付ける「や」「かな」「けり」などの言葉のことです。
「~かな」とか、「~けり」とつけることで、その言葉を強く印象付ける言葉です。
例えば松尾芭蕉の有名な句「古池や 蛙飛びこむ 水の音」という句がありますね。
この場合「や」が切れ字で、俳句には多く使われています。
切れ字を上手に使う事で俳句らしさが出るけど、慣れていないと使うのは難しいよね。使えそうな場面があったら、使ってみよう。
感じたことを書いてみる
題材と季語が決まったら、書きたいことや感じたことを、なんでもいいのでたくさん書いてみましょう。
例えば「海に行って楽しかったこと」について俳句を作るとします。
・たくさん泳いで疲れた
・海が広くて驚いた
・真っ黒に焼けた
・海の動物を見つけて楽しかった
などが出てきたとします。
その出来事を具体的に表す言葉を考えていき、五・七・五に当てはめてみましょう。
夏の俳句の例
ここまでくれば、あとは言葉を選んで組み合わせるだけです。
例えば、季語は「夏の海」を使うことにすると・・・
・真っ黒な 肌見て思う 夏の海
・しわしわの 指が楽しい 夏の海
季語を先に決めると思いつかないという場合は、思いついたことを俳句にしてみてから、夏の季語が入っているか確認する作り方でもいいですね。
そんな感じで考えて、海に行った時の季語が違うパターンも作りました。
・ぷかぷかと 海月(くらげ)みたいに 浮きたいな
ちょっと幼い俳句になってしまいましたが、題材を変えればもっと大人っぽい俳句も作れると思います。
いくつか、夏の俳句を思いつくままに作ってみました。
・息切らし 登るあぜ道 草いきれ
・帰省する 高速道路 大渋滞
・ミンミンと 音で目覚める 夏の朝
・夏祭り 踊る心と 太鼓の音
※「草いきれ」は夏草のむっとする匂いなどを表す季語です。
・風鈴の 重なる音(おと)が 語る色
・影を追い 蝉のシャワーを 浴び涼む
・汗をかく コップの向こうに 揺れる花
・暁(あかつき)の 刻を伝える ひぐらしや
俳句の先生が見れば突っ込みどころ満載な俳句かもしれませんが、小中学生が作る俳句となればこんな感じかと思います。
まとめ
私も小学生の時でしたか、冬休みの宿題かなにかで俳句を作る事になった時「初夢は 一富士二鷹 三なすび」という俳句を作って、いい評価はもらえませんでした(笑)
大人になった今思い返すと、なんてしょうもない俳句なんだと思いますね(笑)
例を参考にして、自分なりの俳句を作ってみてくださいね。