恵方巻きの由来は?食べ方の決まりって?具の意味は?
節分の日に、豆まきと共に恵方巻きを食べるというのは、全国的に知られるようになりました。
では、恵方巻きを食べる意味はなんでしょう?
食べ方にもいろいろと決まりがあります。
恵方巻きの由来は?
恵方巻きのルーツは大阪などの関西で、節分の2月3日に、無病息災商売繁盛などを願い食べられるものです。
その由来は江戸時代とされ、大阪で商人や芸子さんたちが、節分に商売繁盛を祈って食べたのがはじまりとされます。
また「恵方巻き」という言い方は昔からあったわけではなく、名づけたのは「セブン-イレブン」だとされています。
関西では「丸かぶり寿司」「太巻き寿司」などと呼ばれていましたが、1998年に、セブンイレブンが節分用の太巻きを全国的に発売する時、商品名を「丸かぶり寿司 恵方巻」としたことにより広まったとされます。
なぜ太巻きなのかというのは「福を巻き込む」というところからきていると言われます。
食べ方の決まりって?
恵方巻きにはいくつか食べ方に決まりがあります。
・節分の日に食べる
・その年の「恵方」を向いて食べる
・願い事を思い浮かべながら黙って食べる
・切ってはいけない
特に有名なのがその年の「恵方」という、特定の方角を向いて食べるということですね。
恵方とは一年の福を司る神様がいるとされる方角で、そちらを向いて食べるのが縁起がいいとされています。
また、無言で食べることでご利益があるといわれます。
なぜしゃべってはいけないかというのは諸説ありますが、縁起のよいものを身体の中に入れているという事から、しゃべると福が逃げるなどといわれます。
特に、願い事を思うなら、黙って食べるのがよいとされます。
そして、恵方巻きといえば丸かじりです。
長くてもそのままかぶりつきます。
包丁で切ったりするのは、本来の食べ方ではありません。
「切る」ということは「縁を切る」などとされ縁起が良くないからです。
さらにご利益をというなら、休まず一気に食べる事です。
これはかなりきついですが、食べ終わるまで恵方を向いて一気に頂くのが理想的な恵方巻きの食べ方です。
そんなに食べられないという場合は、あらかじめ短く作った恵方巻きもありますし、お子様用に細巻を作るのもよいでしょう。
恵方巻きの具は?
恵方巻きの具は「七福神」にちなんで7種類入れるとされます。
そのため、太巻きになるわけです。
主な具は、かんぴょう・レンコン・アナゴ・卵・シイタケ・海老・きゅうりなどで、縁起がよいとされるものを巻きます。
ただし、必ず7種類でなければいけないという事はないですし、入れる具に決まりもありません。
8種類だったり、もっとたくさん具がある太巻きもあります。
具の意味は?
定番の具には縁起のいい意味があります。
主のものは以下です。
■かんぴょう
昔は高級な食材だったため
■レンコン
穴が空いて向こうが見えることから「先を見通す」とした縁起物
■アナゴ
長い姿から、健康長寿の縁起物
■卵
黄色い色から、金運を呼ぶ縁起物
■シイタケ
神様のお供えとしても用いられ、健康などの願いが込められる
■海老
曲がった海老を、腰を曲げた老人の姿になぞらえ、長寿の象徴とされる
■きゅうり
「九の利を得る」の語呂から、利益を得られるように
■高野豆腐
邪気を払うとされる
災難から家族を守れるよう願い
どの品も、縁起物としておせちにもよく見られる食材ですね。
入れる具に特別な決まりはないので、好きな具を巻いて作ってください。
まとめ
恵方巻きを食べる習慣は、大阪などから全国に広まったものです。
一年の始まりに無病息災を願い、恵方を向いて太巻きを食べ、福を呼び込んでください。