お盆のお墓参りで気をつけることは?いつ行く?お供え物はなにがいい?
お盆にはお墓参りに行きますよね。
お墓参りの作法や、やってはいけないことはあるのでしょうか?
持っていくお供え物はどんなものがいいのか?
お墓参りに関する疑問を調べました。
お墓参りに行く理由
そもそもなぜお盆にお墓参りに行くのでしょう。
お盆の期間は13日から16日までのところが多く、仏教における夏の御霊祭です。
仏様やご先祖様に感謝し、お墓参りや迎え火などをします。
迎え火は本来お墓に参り、その際にろうそくの火を提灯に移し、ご先祖をお迎えしていたといいます。
その名残から、お墓参りに行くという習慣が出来たという考えがあります。
ですので、お墓参りに行くなら13日がいいといわれていますが、あまりこだわる必要はないでしょう。
ご先祖様を思う気持ちがあれば、いつ行っても構いません。
また、16日に参るのはご先祖様が帰る日なので一緒に連れて行かれるから行かない方がいいという言い伝えもあるようです。
ですが、それも恐らく迷信です。
「するべきことを先延ばしにするな」という意味がこめられているという説もあります。
大切なのは気持ちだと思いますので、行ける時に行って心から供養をすればよいでしょう。
お墓参りの決まりって?
まず、お墓参りに持って行っていただきたいものはこちら
・お供え物
・お線香
・マッチなど
・雑巾
・ほうき(小さいものがあれば)
・ごみを入れる袋
ご家庭や地域によっても違うと思うので確認してください。
お寺に行ったら桶に水を入れて持っていきます。
お墓に着いたら前回供えたお花を捨てて花立を洗い、墓石を拭いたり周りを掃いたり草取りなどをしてきれいにします。
墓石に水をかけなくてはいけないということはないので、するしないは自由です。
ただし、故人がお酒が好きだったからといって、お酒を墓石にかけるのは石を痛めることになるのでやめましょう。
そして、お花やお供え物をしてお線香をあげて合掌します。
「ついで参り」はやめましょう
一度に2つなどのお墓をお参りすることを「ついで参り」と言います。
ついでにこっちも・・・という感じで参るのは失礼にあたるからとされています。
自分の家のお墓を参った帰り道などに知り合いのお墓があれば、つい「こっちもちょっと参っておこう・・・」などと思いがちですが、避けた方が賢明です。
ただ、心構えとしてふさわしくないと戒めているだけで、罰があたるなど悪いことが必ず起こるというわけではありません。
あらかじめ、両方行くつもりで準備をしてお参りすることは問題ないとされます。
お墓参りに行く人数と時間
お墓参りに行く時に「1人で行かない」というのと「夕方に行くな」という迷信のようなものを聞きます。
まず、1人で行ってもなんら問題はありません。
また、夕方に行っても問題はないです。
こういったことがいわれるようになったのは、「1人で夕方にお墓にいくのは防犯的にも危ない」「するべきことを後回しにするものではないから、夕方ではなく早いうちに行きなさい」ということからではないかと思われます。
服装は?
お墓参りの服装ですが、法事等ではない限り普段着で構いません。
ピカピカ光っていたり、あまりにも華美なものは避けた方がいいかもしれませんが、それほど気にすることはないでしょう。
ふさわしいのは、やはり黒や紺などの落ち着いた色合いの服装になります。
アクセサリーも、特に付けてはいけないということはありません。
お墓参りに行くと分かっていて訪問するなら、パールなどを選ぶと上品でよいでしょう。
お供え物で気をつけることは?
基本的に、お参りの時にお供えするものは故人の好きだったものなど、どのようなものを供えても構いません。
一般的にはお水やお酒、果物などです。
ただ、お参りをした後は基本的には食べ物は持ち帰りましょう。
お供えしたものを持ち帰るのは抵抗があるかもしれませんが、そもそもお供え物を頂くということは供養になり、よいこととされています。
仏様と分け合って共に頂くという気持ちで、みなで分け合って頂きましょう。
持ち帰ることができない場合は、お寺にお渡ししてもよいでしょう。
持ち帰ったお供え物を自宅の仏壇に供えてはいけません。
また、供えるお花は生花にしましょう。
造花は避けてください。
生花を供えるのは「枯れないうちにまた参ります」という意味があり、枯れない造花を飾るということは、参る気持ちがないということになってしまうので、ご先祖様に失礼にあたります。
まとめ
「してはいけないこと」もいろいろとありましたが、要はご先祖様を思う気持ちだと思います。
自分がいまここにあることに感謝し、参る気持ちが大切です。