十五夜にお月見をするのはなぜ?お供え物の意味と飾り方は?
十五夜にお月見をする由来と、お供え物の意味や飾り方についてまとめました。
十五夜の由来
元々、お月見は奈良~平安時代の初め頃に、中国に昔からある月を見る行事が伝わったものという説があります。
その後、平安時代に貴族がお月見をするようになり、江戸時代には秋の収穫に感謝する収穫祭として庶民に広まったとされます。
満月に豊作を祈願し、お供え物をして月を愛でる行事になりました。
十五の持つ意味
十五というのは、昔の人が使っていた「旧暦」という月の満ち欠けを元にしていた暦(太陰暦)にとって、特別な数でした。
昔の人にとっては、満月がもっとも分かりやすい時の移り変わりの目印であったため、満月になる15日を目安にいろいろな行事が行われていました。
1月15日の小正月をはじめ、旧暦では7月15日がお盆となっています。
15と満月というのは、とても繋がりが深いですね。
とはいえ、正確には満月になるまでの日数は15日ぴったりではないので、十五夜も必ず満月というわけではないのです。
お供え物の意味って?
十五夜にお供えするものといえば
- 月見団子
- ススキ
- 収穫した作物
が一般的です。
どうしてこれらの物を飾るのでしょう。
それぞれの意味を調べました。
月見団子を飾る意味
お団子は月を模しており、満月と同じ丸いお団子をお供えし食べることで健康と幸せを願うとされます。
また、豊作祈願の意味もあります。
ススキを飾る意味
昔は豊作を祈願して稲穂を供えていましたが、収穫前ということもあり見た目が似ているススキが飾られるようになりました。
ススキは鋭い切り口が魔除けになるとされ、月の神様が降臨する「依り代」と考えられるようになりました。
また、ススキ以外にも萩や桔梗など、秋の草花を飾ってもよいでしょう。
野菜や果物を飾る意味
お月見はもともと芋の収穫を祝う行事でもあったため、芋類をお供えします。
他に旬の野菜や果物を供え、収穫を祝います。
お供え物の飾り方は?
お供えは月が見える縁側や床の間などに飾りましょう。
・台
・花瓶
・ろうそく
などがあるといいですね。
並べ方は、以下になります。
左にススキや野菜
右に月見団子
月見団子を置くのは「三方」といわれる白木でできたお供え用の器がよいですが、なければお皿でもよいです。
半紙などの白い紙を敷いて、その上にお団子を並べます。
台があればその上に、なければ床でよいのでお団子を置き、脇にススキや旬の野菜を並べて、できればロウソクに火を灯すと、雰囲気が出て素敵なお月見になります。
まとめ
十五夜の日は毎年違いますので、忘れないようにお月見をしたいですね。
晴れて、大きなお月様が見られますよう。