お彼岸にお祝い事はダメ?理由は?内祝いは?

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お彼岸は春と秋の年2回あります。

お彼岸にはお祝い事はよくないといわれる場合があると思いますが、理由はなんでしょう。本当にお祝い事をしてはいけないのでしょうか。

お彼岸はいつ?

お彼岸は、春分と秋分を中心に期間が決まります。

  • 春分(3月20日頃)の前後各3日の7日間
  • 秋分(9月23日頃)の前後各3日の7日間

春分と秋分は毎年1~2日くらいの違いがありますので、お彼岸の時期も毎年変わります。

お彼岸にお祝い事はダメ?

3月と9月というと、ちょうど年度の区切りで、場合によっては「入学祝い」や「進学祝い」「卒業祝い」もありますし、「新築祝い」「昇進祝い」などなど、お祝い事の予定を立てたり、会った時にお祝いを渡したりする機会も多いのではないでしょうか。

他にも「還暦祝い」「退職祝い」「結婚祝い」「婚約祝い」「結納」などなど、挙げればたくさんあります。

お彼岸は一週間もあるので、都合を考えると会う時期が重なってしまうこともあるでしょう。ただ、一般的にはお彼岸の時期にお祝い事をするとなると、非常識だと反対されることがあります。その理由はなんでしょうか。

お彼岸にお祝い事がだめといわれる理由

「彼岸」とは仏教で言う「あの世」のことを意味します。

彼岸
生死の迷いを河・海にたとえた、その向こう岸。悟りの境地をいう。

お彼岸の時期はあの世が一番近くなる日とされ、ご先祖様を敬い、身を慎み修行をして悟りを得るという期間です。そして、先祖を偲び供養をする時期です。修行をする期間でもあるお彼岸に、お祝い事でワイワイと騒いだり、祝儀袋を渡したりするのはふさわしくないというのはイメージできるでしょう。

一般の方で実際に修行をする人はほぼいないと思いますが、お彼岸はぼたもちなどを作ったり、お線香をあげに来てくれた方をもてなしたり、お墓参りに行ってお墓の手入れをしたり・・・とにかくご先祖様第一で過ごす時期でもあります。

特にお年寄りの方はこだわる場合がありますので、そんな時期にお祝いとなると招待される方も迷惑ですし、ふさわしくないということになるのでしょう。

お彼岸にお祝い事は本当にいけないの?

実は仏教では、お彼岸にお祝いをしてはいけないという決まりはありません。お祝い事をしたからといって、罰が当たるとか悪いことがあるというわけではないでしょう。

どうしても都合が合わずお彼岸の時期になってしまうということなら、お祝いをすること自体は禁じられていませんので、悪いことではありません。

近年では「お盆やお彼岸にお祝い事はよくない」と言われていることすら知らないという方もいます。お互い気にしないということなら、お祝いをしても構わないとされますし、お祝いを贈ることも問題はないでしょう。

しかし、自分たちがいいと思っても親の世代やお年寄りなど、身近に気にする方がいるならお彼岸の時期は避けるのが賢明でしょう。

お彼岸にお祝いをするならいつがいい?

仏教では禁止されてはいませんのでいつでもいいといえばいいのですが、お彼岸の中日(春分の日・秋分の日)は避けるとよいでしょう。中日はお彼岸の期間の中でも、ご先祖に感謝をする日とされていますので、その日にお墓参りに行く方が多いです。

お彼岸にお祝い事をするなら、中日は避けたいですね。

お彼岸に内祝いは?

内祝いというと「出産祝い」や「快気祝い」などがありますね。近年の「内祝い」の意味は「頂いたお祝いのお返し」という意味がほとんどです。

一般的にどの内祝いでも、「お祝いを貰ってから1か月以内に贈る」とされます。

お彼岸を避けるなら?

内祝いを贈る時期がお彼岸と重なってしまう場合は、多少遅くなってもいいので彼岸が明けてから贈るのがよいでしょう。

一般的には、お祝いを頂いたらすぐに電話などでお礼をするのが丁寧なマナーです。普段そこまではできない場合も多いと思いますが、内祝いを贈るのが遅れてしまいそうな場合は、まずお祝いのお礼の電話やお礼状などを送って、感謝の気持ちだけはお伝えしておくとよいですね。

そこで「あらためて心ばかりのご挨拶の品をお贈りさせていただきます。」などと伝えるとよいでしょう。

早く贈るのは注意

「お彼岸はよくないからその前に贈ろう!」っと、急いで贈るのはあまりおすすめできません。

通常お祝いのお返しは、頂いてから2~3週間後から1か月を過ぎない間にするのが目安です。お祝いのお返しが早いと「お祝いを貰うつもりで用意していました!」と相手に思わせてしまう場合もあるので、気をつけてください。

そもそも、祝い事は多少遅れても問題ないとされますので、焦らなくても大丈夫でしょう。

まとめ

お彼岸は仏教でいう仏事ですので、お祝い事はいけないといわれますが、してはいけないという決まりはありません。気にしないなら構いませんし、気にする方がいるなら避けたほうがよいでしょう。

内祝いなら、急いで贈るより、遅くなってもいいのでお彼岸が終わってから贈りましょう。感謝の気持ちだけは早めに伝えておくといいですね。

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