花粉症というと春が一般的ですが、秋にもくしゃみ、鼻づまりなどになったりしませんか?
それは秋の花粉症かもしれません。
秋はどんな花粉が飛んでいるのか、症状や原因についてまとめました。
秋の花粉症の症状とは?
個人差はありますが、秋の花粉症の症状は春などの花粉症のアレルギー症状と同じで、
などがあげられます。
寒くなってくる時期であり、風邪や寒暖差による鼻づまりなどと区別がつきにくいのが特徴です。
また、原因となる植物の花粉の量が多いため、一般的に春より症状が重い傾向があるようです。
原因は?
秋の花粉症の原因となる花は、主に以下のものがあります。
・ヨモギ(8~10月)
・オオブタクサ(8~10月)
・カナムグラ(8~10月)
・ヒメスイバ(5~6月)
・ギシギシ(5~8月)
・カラムシ(9~10月)
・たんぽぽ(4~9月)
・マーガレット(5~6月)
・ハルジオン(5~7月)
・ヒメムカシヨモギ(8~10月)
・ヒメシオン(8~10月)
・アキノキリンソウ(8~10月)
・セイタカアワダチソウ(10~11月)
・人工栽培のキク(サイネリアなど)1年中
5月~8月は主にイネ科、8月頃からはキク科の花粉症になります。
秋の花粉症の原因の代表的なものは「ブタクサ」です。
(出典:wikipedia)
ブタクサは「キク科」の植物で、8月頃~10月いっぱい程度続きます。
空地や道路の道端などに繁殖していて、7月頃から伸びはじめ、開花期は8月初めから9月中旬です。
田舎などのブタクサが多く生えているようなところでは、8月下旬から症状が出て、重くなる場合もあります。
ブタクサやヨモギなどは、スギ花粉と同じように風に乗って大量飛散します。
春の花粉症と同じように、外に出るだけでアレルギー症状が起こるタイプです。
ブタクサ以外は?
タンポポやマーガレットもアレルゲンの花としてあげられます。
これらの花の花粉は風では飛びにくいので、花と触れ合ったり、切って家の中に飾ったりした時に症状が出ると考えればよいでしょう。
こういった、風で花粉が飛ばないタイプの花でアレルギーがある場合は、普段は少しの花粉にしか触れていないので、突然多量の花粉に直接触れたり吸い込んだりすると、症状が重く出る場合があるようです。
一年を通して見てみましょう。
花粉症の方の4割くらいは、いろいろな花粉に重複して発症しているそうです。
春のスギ花粉の次はカモガヤ、ハルガヤ、オオアワガエリ、ナガハグサなどのイネ科の花粉症が始まります。
そしてイネ科の花粉症の次が、キク科の花粉症です。
一度花粉症を発症すると、他の花粉にも敏感になる傾向があるようです。
結果として、春が終わったとしても夏も秋もアレルギーが続くことになり、1年中症状がある方もいます。
全然治らない・・・と思ったら、そういったことを疑って、病院でアレルギーの検査をするのをおすすめします。
症状を和らげるには
原因となる植物をなるべく減らすのが一番です。
とくにブタクサはあちこちにたくさん生えますので、花が咲く前に刈ってしまいたいですね。
近くに空き地などがあってたくさん生えている場合は、そこが原因かもしれませんので、なるべく花粉を取り込まないように注意してください。
また、「甜茶」は花粉症の症状が和らぐと人気です。
食べるものにも気をつけましょう
春の花粉症のスギなどは口に入れる機会はほとんどありませんが、秋の花粉症の原因となるものには食用になっているものもあります。
例えば、キク科のヨモギは草団子にして食べたりしますよね。
ヨモギにアレルギーがある方は、食べてもアレルギーが出る場合がありますので注意しましょう。
また、紅花油、サフラワー油などの食用油もキク科の植物からとっています。
使うことで直接アレルギー症状が出ることは少ないですが、悪化させる要因となる心配があるので、出来れば避けた方がよいでしょう。
最近人気の「たんぽぽ茶」のたんぽぽもキク科です。
お茶はたんぽぽの根を使用しているようですので、どこまで影響があるのかは分かりませんが、もし飲んでアレルギーが重くなるようでしたら、考えた方がよいかもしれません。
秋の花粉症の原因になっているのは主に「キク科」の植物です。
キク科アレルギーがあると分かったら、アレルギーを悪化させる可能性があるものは、なるべく摂らないようにしたほうがよいでしょう。
まとめ
秋の花粉症は「キク科」の植物が主な原因です。
花粉症の方は他の花粉にも敏感になって、次々発症する場合もあるようです。
気になる場合は、アレルギー検査を受けてみるのがよいですね。
原因が分かれば気持ちは多少すっきりすると思います。
治療は、アレルギー薬だけでなく漢方薬や注射など、最近ではいろいろな方法がありますので、自分にあったものが見つかるとよいですね。
以前使用していた黄色い花のトップ画像は、秋の草花をイメージしたものとして使用していましたが、誤解を招く恐れがあるため変更させていただきました。
ご指摘いただきありがとうございました。