秋の七草って?種類はなに?由来と意味は?
春の七草は有名ですが、秋の七草というものもあるようです。
どんな種類なのか、どのような由来があるのか調べました。
秋の七草の種類
「秋の七草」はこの7つといわれます
・萩(ハギ)
・桔梗(キキョウ)
・葛(クズ)
・藤袴(フジバカマ)
・女郎花(オミナエシ)
・尾花(オバナ/ススキ)
・撫子(ナデシコ)
名前を聞いて思い浮かぶものもあるかと思いますが、草というより花ですね。
時期はいつ?
「秋の七草」は、「春の七草」のように「お粥にしてこの日に食べよう」といったはっきりした日はありません。
そもそも食べるものではないので、当然ですね。
花の見ごろである、9月~11月が時期ということになりますね。
秋の七草の由来とは?
「秋の七草」は山上憶良が詠んだ歌が由来のようです。
・秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり)かき数うれば 七種(ななくさ)の花(万葉集・巻八 1537)
・萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)
・秋の野に咲いている花を指折り数えると7種類あるなぁ
・萩の花 すすき 葛 なでしこの花 をみなへし また藤袴 桔梗の花
2番目の句は、そのまま花の紹介ですね。
「朝貌の花」とありますが、今の朝顔の花はその時代には日本になかったので、桔梗のことだとされています。
見た目似ていますよね。
秋の七草は観賞用の花のことです。
したがって、七草粥を作るということもなく特別な行事もないため、あまり知られていないのでしょう。
食べられないものもありますので、春の七草と一緒だと思わない方がよいですね。
「春の七草は食べるもの。秋の七草は鑑賞するもの」ということです。
新・秋の七草とは?
「新・秋の七草」とは、1935年に東京日日新聞(毎日新聞社の前身)が当時の著名人7人から一種類ずつ推薦してもらい、作られたものです。
・コスモス(菊池寛)
・オシロイ(与謝野晶子)
・ヒガンバナ(斎藤茂吉)
・シュウカイドウ(永井荷風)
・ハゲイトウ(長谷川時雨)
・アカノマンマ(高浜虚子)
・キク(牧野富太郎)
どの方も、一度くらいは目にしたことのあるお名前ではないでしょうか。
秋に咲き誇る印象的な花が並んでいます。
まとめ
秋の七草は2種類あるのですね。
どちらも観賞用の花のようです。
春の七草とは違い、食べるものではないですね。
食べると有害なものもありますので、くれぐれもお気をつけください。
参考:wikipedia