訪問時の基本マナー|個人宅に行く時気をつけることは?
訪問時のマナーがきちんとしていると、印象もいいですよね。
彼氏や旦那さんの実家に訪問したり、親戚の家にお邪魔したり、お仕事でも個人宅にうかがうなら、きちんとした訪問マナーを知っておきたいですね。
いざという時自信を持って出かけられるように、知っておきたいマナーをまとめました。
訪問する前にすること
突然訪問するのは失礼になります。訪問する予定が分かっているなら、事前に電話などで連絡しましょう。
- 日時を決めるなら先方の都合に合わせる
- 用件を伝える
- どれくらいかかるのかを伝える
1.日時を決めるなら先方の都合に合わせる
これは基本ですね。
なるべく日程には余裕をもって約束をとりつけましょう。
時間は、食事時などは避けるのがよいでしょう。
「午前なら10時~11時頃・午後なら1時~4時が無難」です。
あくまで相手の都合を優先しましょう。
訪問する時は、あまり早く行っても迷惑ですので、時間ちょうどか数分遅れくらいにしましょう。
仕事関係なら、時間ぴったりが妥当です。
2.用件を伝える
どんな用件でうかがうのかをはっきり伝えましょう。
用件が分からないと相手も不安になってしまいますので、「お土産を渡したいので・・・」や「結婚のご相談に・・・」などなど、きちんと伝えましょう。
また、自分以外に一緒に行く人がいる場合は、何人で誰と行くのかも伝えられる範囲で伝えましょう。
3.どれくらいの時間いるのかを伝える
どれくらいで用事が終わるのかを、おおまかに伝えた方がよいでしょう。
「1時間くらいお邪魔してよろしいでしょうか。」など、相手の都合を伺いましょう。
また、玄関で済ませるつもりなら「玄関先で失礼しますので。」と一言添えましょう。
「上がると思って掃除を頑張ったのに、上がらなかった!」となると、申し訳ないですよね。
手土産と服装について
- 手土産は先方の近所で買わない
- スカートは膝下丈がおすすめ
- 裸足はNG
- 靴は脱ぎ履きしやすいものを
あらたまった訪問なら、手土産を用意するとよいでしょう。
高額なものである必要はありませんが、事前にきちんと用意することが重要です。
先方のご近所で購入するのは、「間に合わせ」になってしまい、失礼です。
服装の露出は控えめに、派手すぎず清楚な印象の方が妥当でしょう。
スカート丈が短いと、畳で正座した時など足を崩しにくいので気をつけましょう。
膝下くらいが座った時にもきれいです。
また、裸足はやめましょう。
靴は、脱ぎ履きしやすいものにするのがよいでしょう。
雨の日は気をつけましょう
- 濡れたまま上がらない
- 靴下やタオルを持って行く
- なければ拭くものを借りる
- 身だしなみを整えてからチャイムを押す
雨で足が濡れてしまったら、そのまま上がるのは失礼です。
濡れるかも・・・と分かっているなら、替えの靴下やタオルなどを持っていきましょう。
急な事で用意がなければ、「雨で足が濡れてしまったので、拭くものをお借りしてもよろしいでしょうか。」と、お願いしましょう。
傘は玄関の外に立て掛け、チャイムを押す前に濡れたカバンや上着などを拭きましょう。
玄関ではどうする
- チャイムは何度も押さない
- ドアは斜めに向いて閉める
- 簡単に挨拶を
まず、返答がないからといって、チャイムを何回も押すのはやめましょう。
コートを着ている場合は、基本的には脱いでからチャイムを押すとされますが、最近では上がるようにすすめられてから脱ぐ場合も多いようです。
そこは臨機応変に対応しましょう。
ドアを閉める時は後ろ手で閉めるのはやめましょう。
後ろ手というのは、前を向いたままドアは見ずに後ろでバタンと閉めることです。
また、相手にお尻を向けて閉めるのも失礼ですので、横向きで閉めるのがよいでしょう。
ドアを閉めたら、正面をしっかり向いて、簡単に挨拶をしましょう。
「お忙しい所ありがとうございます。」
「お招きにあずかりありがとうございます。」
「お時間を頂きありがとうございます。お邪魔いたします。」
などです。
参考:【調査】挨拶ができるのは平均〇歳〜?できない理由とパパママができる対策 – 家族の未来マップ
上がる時のマナー
靴を脱いで上がる時も、スマートな振る舞いがあります。
- 正面を向いたまま、靴を脱いで上がる
- 横向きに膝をつきしゃがむ
- かかとを手前に靴を揃え、靴箱のある方に寄せる
- 向き直りスリッパを履く
後ろを向いて脱ぎたくなりますが、それは失礼ですので気をつけましょう。
靴を揃える時も、相手にお尻を向けては失礼ですので、横向きにしゃがみ靴を揃えます。
靴箱のある方が玄関でいう「下座」にあたりますので、そちらに寄せると尚よいでしょう。
揃えて向き直ってからスリッパを履きましょう。
部屋で気をつけること
- すすめられるまで座らない
- 丁寧に挨拶をする
- 手土産は袋から出して渡す
- 畳の縁や敷居の上に座らない
部屋へ通されたら、下座で丁寧な挨拶をしましょう。
洋室なら立ったまま、和室なら座布団の横に正座でしましょう。
座布団の上に座るのは挨拶が済んでからがよいので、かしこまった訪問の場合は気をつけましょう。
挨拶が済んだら、手土産を渡しましょう。
洋室なら、座る前に渡します。
渡す時は、持ってきた袋からきちんと出して相手の方に向けて渡しましょう。
最近は「つまらないもの」という言い回しは使わないようになっています。
「心ばかりのものですが、みなさんで召し上がってください。」
「お口に合うとよいのですが。」
などでよいでしょう。
手土産を入れてきた袋は、畳んで自分のカバンなどにしまいましょう。
和室の場合は、基本的には畳の縁や敷居を踏んだりするのは避けます。
また、座布団を裏返してから座るような事は必要ありません。
帰る時のタイミング
親しい間柄なら別ですが、用件が済んだら長居をせずに帰りましょう。
おいとましますと言い出すのはタイミングが難しいでしょうが、
- 会話が途切れた時
- お茶を入れかえてもらった時
などに、さりげなく時計を見るなどしておいとまする旨を伝えましょう。
「長居をしてしまいすみません。そろそろおいとまさせていただきます。」
「これを頂いたら、そろそろ失礼させていただきます。」
などです。
洋室では立ち、和室では座布団から降りて挨拶をする
ここで、しっかりと挨拶をしましょう。
「お忙しいところおじゃまいたしました。とても楽しく過ごさせていただきました。
またうかがわせてください。」
など、感謝の気持ちを伝えましょう。
玄関に行ったら靴を履き、振り返ってスリッパの向きを変え、揃えるのを忘れずに。
ここでも簡単に挨拶をして、入ってきた時と同様に、体は横向きでドアを開けましょう。
相手にお尻を向けないように気をつけることが大事です。
一礼しドアを閉めましょう。
まとめ
以上で一連の訪問の流れは終了です。
もっと細かく言えばいろいろあるでしょうが、基本は謙虚な気持ちと相手への思いやりがあれば、自然と立ち居振る舞いも整ってくると思います。
マナーに気をつけつつ、楽しい時間を過ごしてください。